オークション開始から5分が過ぎました。入札はポツポツと行われますが、いずれも+2,000円・・・。これでは15分までの間に10万円は無理ですね。すると「+10,000円」という金額での入札があり、金額もようやく70,000円になりました。このように高い金額を入れてくれるのは「このクルマはうちなら高く売れる」という自信があるから。そして高い入札金額を入れる事で、様子見で入札していた同業他社の入札意欲を削ぐという意味もあるのだそうです。画面の向こうで繰り広げられるオークションの高度な心理戦ですね。
「あー、これは様子見の入札ですね」カープライス仙台店の査定士さんがこう言いました。まず小さい刻み幅で入札して、他の業者の様子を見るのだそうです。できるだけ安い金額で手に入れて、ちょっと手を加えて高い金額で販売する。その利幅で利益を取る。それが中古車屋さんが考えている事なので、最初は少ない金額での入札して、同業他社の様子を見るのだそうです。
「あー、これは様子見の入札ですね」カープライス仙台店の査定士さんがこう言いました。まず小さい刻み幅で入札して、他の業者の様子を見るのだそうです。できるだけ安い金額で手に入れて、ちょっと手を加えて高い金額で販売する。その利幅で利益を取る。それが中古車屋さんが考えている事なので、最初は少ない金額での入札して、同業他社の様子を見るのだそうです。
そして私のクルマが画面に出てきました。斜め前からの写真の上に、オークション終了までの時間と、開始金額が表示されています。時間は15分、開始金額は５万円でした。この金額で誰が買うのだろうか・・・と半信半疑で画面を見つめていたら、画面が緑色になって「＋2,000円」と表示され、金額が52,000円に変わりました。私のクルマに入札してくれる人が、本当にいたのです。
カープライス仙台店では、オークションの画面が設置されていて、ソファに座った状態でゆっくりとその画面を眺める事ができます。一度に６台分のオークションが見れるようになっているのですが、その時は別のクルマがオークションの真っ最中でした。査定士さんの説明によると、入札があると画面が緑色になり金額が加算されていく、残り時間１分前に入札があると自動延長、最初の５分程度はあまり値動きがないが、最後の５分で入札が増えてくるとのことでした。
やがて査定士さんが戻ってくると、いよいよオークションが始まりました。査定に45分、オークション準備に15分で、来店してから１時間でオークション開始となります。カープライス仙台店に来たのが午後３時頃でしたが、冬至が近い事もあり、既に外は薄暗くなり始めていました。査定の合間合間で査定士さんが話しかけてくれたので、あまり退屈はしないで済みました。
お客様アンケートの入力をどうにかやり終えて、私は妻が入れてくれたセルフサービスのコーヒーで一服しました。その間カープライス仙台店の査定士さんは私のクルマを色んな角度から眺めては、写真撮影をしています。スマホで写真を撮っては、ノートパソコンでカープライスの本部とやりとりをするなど、忙しそうに動いていました。
カープライス仙台店の査定士さんから、私のクルマの買取り相場を教えてもらいました。その金額は私が予想した金額よりもかなり高い金額でした。私は驚いて「えっ？この金額で本当に売れるんですか？」と思わず聞いてしまいました。私の疑問に査定士さんはこう答えてくれました。宮城県内ではなく、他県の業者が落札した場合は「陸送費用」がかかるので、買取り相場よりは下回る事が多いです。また走行距離が長いことも考慮して、ウリキリ価格は低い方の金額である20万円で設定しましょうとのことでした。
ウリキリ価格の入力は迷いました。15万キロを超えたトヨタ車ですから、10万円行けば嬉しいけれど、実際は３万円位かなと思い、その通りに入力しました。すると査定士さんが「この車種で、この年式、この走行距離で『買取り相場』の情報をお調べしますので、その前後の金額にしましょう。」とアドバイスしてくれました。査定士さんがプリントして見せてくれた私のクルマの平均的な買取り相場は20万円～30万円なのだそうです。
ウリキリ価格とは、その価格を超えたら必ずご売却というラインなのだそうです。入札する側の中古車屋さんから見れば、ウリキリ価格まで入札すればそのクルマは確実に手に入るので、ウリキリ価格まではがんばって入札してくれるのだそうです。そしてウリキリ価格を超えたら、本当に欲しい業者どうしの入札合戦になるのだとか。ただし、ウリキリ価格をあまり高く設定すると「売却の意志がない」とみなされて入札が不調に終わるのだとか。
